通称”尼ロック”と呼ばれる、兵庫県にある、

 閘門で守られた尼崎市で巻き起こる、

  笑って泣けるファミリー映画。

 

 

39歳独身の近松優子(江口のりこ)は、

 東京でバリバリ働く、有能なOLだったが、

  理不尽なリストラに遭い、兵庫の実家に戻り、

   ニート生活を送っていた。

 

 

 

そんな折、父親(笑福亭鶴瓶)は、

 唐突に再婚すると娘に言って、

  20歳の早希(中条あやみ)を、

   家に連れてくる。

 

 

年下の母を迎えた共同生活は、

 噛み合わず騒動が絶えなかったが、

  そんなある日、悲劇が訪れる・・。

 

 

江口のりこ、中条あやみを、

 W主演に迎え、笑福亭鶴瓶を、

  町工場を経営する、父親に起用し、

 

東京でリストラされた、有能OLと、

 人生を楽しむ脳天気な父親と、

  家族だんらんを夢見る、

   若い年の差再婚相手との、

    奇妙な共同生活を描く、

 

 関西出身のキャスト陣が名を連ね、

  尼崎を舞台にした、ドタバタ人情コメディ。

 

小さな町工場の経営者する父親は、

 ふらふらしていて、働いている様子がない。

 

なのに何故か人望があり、

 社員や近所の人たちには愛されている。

 

 

 

「尼ロック」とは、尼崎市を、

  水害から守るために作られた

  「尼崎閘門(あまがさきこうもん)」

    という、地方限定のインフラの事で、

 

 尼崎の名物である、この閘門は、

  船舶が通航できる閘門としては、

   日本最大!。

 

なのに、大々的にアピールされる事なく、

 地元に長年住んでいる人も、その機能と、

  重要性を知らない・・。

 

 

普段は、ぐうたらで、

 サボってばかりいた父親が、

  不器用ながらも、「尼ロック」のように、

   一生懸命家族を守っていた。

 

娘の方も、会社では有能なのに、

 向上心が強いゆえに、人以上に頑張り、

  人間関係が、空回りする・・。

 

 

再婚相手も、家庭環境が悪く、

 愛情に飢えていたので、

  一家団欒の家庭に憧れていた。

 

立て板に水の、マシンガントークでまくし立てる、

 難波の典型的な”イラチ”で、ノペットした、

  平たい顔の”優子”とは対照的に、

   彫りの深い美人で明るい早希。

 

 

 おまけに、お節介の早希は、

  優子に縁談の話を持ちかける。

 

性格も顔立ちも年齢も違う二人は、

 衝突と騒動の連続の中、対立しながらも、

  ある事件をきっかけに、家族の絆を深める。

 

 

今の日本社会が抱える、割と深刻な問題を、

 孤独で不器用な人たちが、奇妙な家族を通して、

  家族のあり方を教えてくれるようでした。

 

 

 関西ならではの人情と、人々の交流とを、

  ユニークなユーモアを交え、

   笑って泣いて、グッときて、

 

 見終わった後、家族に会いたくなるような、

 

 ゴールデンウイークにオススメの、

  いい映画でした!。