4月28日は、明治製菓が1954(昭和29)年に、
日本初の缶ジュース「明治天然オレンジジュース」を、
発売した事を記念した「缶ジュースの日」だそうです。
当時の日本は、果物が高価な時代で、一般的には、
粉末ジュースや、砂糖水に色を着けただけの、
「着色ジュース」が売られ、天然ジュースといえば、
日持ちのする瓶詰めが主流でした。
レジャーや旅行などで移動する際、
割れ易い瓶よりも、持ち運びに便利な、
缶詰の需要が伸びるようになりました。
当時の缶ジュースには、
プルタブや、プルリングは無く、
缶切りで飲み口と空気穴を開けて飲んでいました。
やがて、缶の上に尖った 小さな缶切りの様な、
小型のオープナーを付けて販売されるようになり、
手軽にどこでも飲める様になりました。
1970年代になって製缶技術が向上し、
プルリング・タイプの缶ジュースが、
量産される様になりますと、
こんな都市伝説が流行る様になりました。
「缶ジュースのプルトップを、
一万個集めたら車椅子がもらえる」
という噂です。
プルトップを回収して、屑アルミとして利益を得ることで、
車椅子を購入するとしても、一万個では、
あまりにも効率が悪すぎる。
何故、本体のアルミ缶やスチール缶ではなく、
プルトップなンだろう?。
因みに、車椅子は1台約6~7万円するそうで、
プルトップに換算するとドラム缶2杯分。
昔、道端に缶ジュースのプルトップが散乱し、
これを防ぐ目的として広まった都市伝説とも、
実際に、ラジオ番組のボランティア活動として、
番組の企画で回収したプルトップを売ったり、
善意の募金で車椅子を寄付した事が切っ掛けで、
全国に広まったとも言われています。
あまりにも広まり過ぎて、
伝説が現実になってしまったケースだと思います。
環境美化や、清掃活動にもつながる良いことだと思いますが、
資源ゴミを回収する活動なら解りますが、
わざわざ外れないタイプのプルタブのみの回収は、
私的にはいかがな物かと思います。
車椅子を寄付するコト自体は、
尊い事だと思いますが、
だったら募金を活動やベルマークのような、
協賛活動をした方が、もっと効率が良いのでは?。
そもそも、車椅子で走れる道が少ないし、
障害者用の駐車場に健常者が止めていたり、
バリアフリーの整備に力を入れた方が良いのでは?。