1087

4月28日は、明治製菓が1954(昭和29)年に、
 日本初の缶ジュース「明治天然オレンジジュース」を、
  発売した事を記念した「缶ジュースの日」だそうです。

当時の日本は、果物が高価な時代で、一般的には、
 粉末ジュースや、砂糖水に色を着けただけの、
 「着色ジュース」が売られ、天然ジュースといえば、
  日持ちのする瓶詰めが主流でした。
 
レジャーや旅行などで移動する際、
 割れ易い瓶よりも、持ち運びに便利な、
  缶詰の需要が伸びるようになりました。

当時の缶ジュースには、
 プルタブや、プルリングは無く、
  缶切りで飲み口と空気穴を開けて飲んでいました。

 



やがて、缶の上に尖った 小さな缶切りの様な、
 小型のオープナーを付けて販売されるようになり、
  手軽にどこでも飲める様になりました。

1970年代になって製缶技術が向上し、
 プルリング・タイプの缶ジュースが、
  量産される様になりますと、
   こんな都市伝説が流行る様になりました。

 



「缶ジュースのプルトップを、
  一万個集めたら車椅子がもらえる」
   という噂です。
1088

プルトップを回収して、屑アルミとして利益を得ることで、
 車椅子を購入するとしても、一万個では、
  あまりにも効率が悪すぎる。

何故、本体のアルミ缶やスチール缶ではなく、
 プルトップなンだろう?。

因みに、車椅子は1台約6~7万円するそうで、
 プルトップに換算するとドラム缶2杯分。

昔、道端に缶ジュースのプルトップが散乱し、
 これを防ぐ目的として広まった都市伝説とも、
  実際に、ラジオ番組のボランティア活動として、
   番組の企画で回収したプルトップを売ったり、
    善意の募金で車椅子を寄付した事が切っ掛けで、
     全国に広まったとも言われています。

あまりにも広まり過ぎて、
 伝説が現実になってしまったケースだと思います。

環境美化や、清掃活動にもつながる良いことだと思いますが、
 資源ゴミを回収する活動なら解りますが、
  わざわざ外れないタイプのプルタブのみの回収は、
   私的にはいかがな物かと思います。

車椅子を寄付するコト自体は、
 尊い事だと思いますが、
  だったら募金を活動やベルマークのような、
   協賛活動をした方が、もっと効率が良いのでは?。

そもそも、車椅子で走れる道が少ないし、
 障害者用の駐車場に健常者が止めていたり、
  バリアフリーの整備に力を入れた方が良いのでは?。

1089